自宅で毎晩のように深酒をしている人は、アルコール依存症になる可能性があります。
二日酔いが常態化して朝起きられず、会社に遅刻するのは、アルコール依存症のシグナルが灯った状態です。
会社の上司に何度も注意され、その場では反省するが、夜になると「一日の疲れを取るために少しだけ飲もうか」と言って飲み始め、結局いつもと変わらない量を飲んでしまうのは、アルコール依存症の入口に入っています。
アルコール依存症を治すためには、医療機関への相談や受診・治療を根気よく続けることが大事です。
家族だけでは対応できない「病気」だと思ってください。
アルコール依存症の治療では、「断酒」が目標となりますが、近年は軽症例向けに「減酒」を目標とする治療も実施されています。
治療からドロップアウトしてしまうことが問題なのです。
アルコール依存症とは、お酒の飲みすぎで会社や日常生活で問題が起きているのに、自分ではお酒の飲み方をコントロールできなくなっている状態のことをいいます。
①お酒を飲む量のコントロール
お酒の量を調整できない状態です。
今日は1杯だけと決めても、気がつくと何杯も飲んでいる。
②お酒を飲む時間のコントロール
夜の10時まで飲もうと決めても、飲み始めても、その時間に切り上げることができず、夜中や朝まで飲み続けてしまう。
③飲む状況のコントロール
お昼の休憩時間に、つい1杯ビールを飲んでしまったり、仕事中にも飲んでしまう。
この3つのコントロールができなくなると、お酒を飲む量や回数が徐々に増えていき、最終的に連続飲酒をするようになります。
そして、飲まないと「体の震え」や「幻覚」などの離脱症状がでてきます。
アルコール依存症の人には、朝晩を問わず飲み続ける連続飲酒という行動がみられるようになります。
これは、離脱症状と深く関係しています。
アルコール依存症の人は、お酒が体から抜けると、手が震えるなどの離脱症状がでてきます。
それを抑えるために、お酒を飲めば離脱症状が治まります。
それでお酒が辞められなくなり、連続飲酒をしてしまうのです。
お酒の問題で周囲がどのように困っているか、職場としては何が問題なのか、はっきりと伝える。
会社としての許容限度、要求を示す。
絶対に治そうという決意を周囲も持つこと。
断酒の決意か退職の決意か、本人に判断をせまる。
その上でアルコール専門病院を受診させる。
失敗があることを覚悟し、失敗をいちいち悲観したり、落胆せず、長い道程を伴にしていく。
最終目標は断酒しかない。
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