まず、労働者がその時点で症状が軽快しており、主治医の先生が就労可能と判断しているかです。
そして、現在の生活において、朝の起床時間が出勤できる時間になっており、生活リズムが回復しているかが大事です。
朝の起床時間が不規則であれば、職場復帰はまだ時期尚早と判断されます。
更に、就業意欲の確認については、日中に4~5時間の作業や仕事ができるレベルに体調が回復しているかです。
会社の職場復帰プログラムを労働者に説明をして同意を得ることが大事です。
試し勤務制度や通勤訓練制度があれば、その内容を説明します。
試し勤務制度では、半日勤務などからスタートして、徐々に勤務時間を長くしていきます。
適応障害で休職している労働者にとっては、職場環境をどのように変えていままでのストレスを取り除いていくかは、悩ましい問題だと思います。
場合によっては、転職を考えた方がいい場合もあると思います。
職場の周りの人間関係がうまくいかない場合や仕事でミスを連発してしまったりして、ストレスが溜まり、会社を休むことになった時は、その仕事(職場)は向かないと判断してもいいと思います。
自分が何が向かないかを知っただけでも、大事な経験をしたと思うことです。
病院に行って、適応障害と診断されたならば、まずは「何もしない」生活をして、治すことが大事です。
自分に向かない仕事(職場)に、無理をして職場復帰をしても無駄な場合もあります。
うつ状態から脱したならば、人づきあいがうまくできていたか?また同僚とのコミュニケーションがうまく取れていたかも点検してみましょう。
職場復帰だけが人生の選択肢ではないと思っています。
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