脳出血(脳心疾患)
文責 社会保険労務士 松井 宝史 2023.04.06
脳出血
脳出血は、脳の血管が破れる病気です。
脳出血は、脳の実質内に起きた出血のことで、脳内出血ともいわれます。
脳内の細い動脈が切れることによっておきます。
出血した血液は脳内でかたまり(血種)をつくるので脳内血種ともいわれます。
脳の血管が破れる原因としてもっとも多いのが高血圧です。
高血圧を長年にわたって放置していると、くも膜下腔の太い動脈から分岐して脳の中に入っていく細い動脈(穿通枝動脈といいます)に動脈硬化が進んでいきます。
血管は常に強い圧力がかかると内腔がおかされ、血漿成分がしみ込んで血管壁がもろくなったり、壊死がおきます。
これを血管壊死といいます。
このような状態になると、非常に出血しやすくなります。
また、高い血圧が血管にかかり続けることによって、細い血管に小さな動脈瘤が破裂すると脳出血がおきます。
脳出血の種類と症状
脳出血は、出血部位で症状が異なっています。
被殻出血(ひかくしゅっけつ)
脳出血の中で一番多く発生するのが被殻出血です。
出血が被殻だけであれば、症状は軽くすみます。
出血が基底核部の内包(運動神経線維が扇の要のように集まっている部分)にまで及ぶと、出血部位の反対側に麻痺や感覚障害が生じてきます。
死亡率は高くはありません。
皮質下出血
皮質下出血は、大脳皮質のすぐ下で出血がおきます。
出血部位によって症状は異なりますが、けいれんを起こすことがあります。
他の脳出血と比べると、比較的症状が軽く済むことが多く、予後も良好なケースが多いです。
脳幹出血
脳幹に出血が起きると、致命的になるケースが多くなります。
症状は、意識障害、呼吸障害、眼球運動障害、四肢麻痺などです。
発作を起こして数分のうちに昏睡状態になり、数時間で死亡するメースもあります。
小脳出血
小脳出血は、めまい、嘔吐、激しい頭痛、起立障害、歩行障害、意識障害などの症状が現れます。
歩行は、ふらふらしてまっすぐ歩けなくなります。
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担当:社会保険労務士 宮本 麻由美