心房細動(虚血性心疾患等)
文責 社会保険労務士 松井 宝史 2023.03.28
過重労働による心房細動
心房細動は、頻脈性不整脈の一種で、近年高齢者に多くみられる不整脈です。
心房細動の主な原因は、肺静脈近くの左室房筋からの異常な電気的興奮です。
この異常な電気的興奮がきっかけで心房の中で毎分300~500回の異常な電気旋回が生じ、心房細動が起きます。
心房細動が起きると、心房がふるえてけいれんをおこしたような状態になるので、心房から心室への血液の押し出しが悪くなります。
心房が高頻度で興奮しても、心室には一部しか伝わらないため、心室の収縮で生じる脈は50~150回と不規則になり、発作的に脈が速くなったときには、息苦しさや動悸を感じます。
心房の一部の興奮が心室に伝わるため、心拍数も不規則になりますが、心室は細動にならないので、心房細動によって直接突然死が起きることはありません。
心房細動になると、心房が小刻みにふるえて、規則正しい心房の収縮ができなくなります。
そのため、心房の中に血液がうっ滞し、血栓ができやすくなります。
心房内でできた血栓が血流にのって心臓から出ていき、脳の動脈に詰まると脳梗塞を起こします。
この血栓は脳だけでなく、全身のどの動脈でも詰まる可能性があり、冠動脈で詰まると心筋梗塞を引き起こします。
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担当:社会保険労務士 宮本 麻由美