6.退職金の決定
人事賃金制度の豆知識
早期退職優遇制度と退職金
■ 早期退職優遇制度の目的
企業の考えている早期退職優遇制度の一つの狙いは、社員福祉の向上です。もう一つは、中高年の数を減らしたいという狙いがあります。
■ 退職金の取り扱い
早期退職優遇制度では、退職金の面で優遇することにより、早期退職する場合に生ずる退職金の不利な面を取り除く企業がほとんどです。
退職金を優遇する手法の一つは、退職事由が自己都合であるにもかかわらず、退職金額が有利となる会社都合の退職とすることです。
もう一つの手法は、特別割増金です。早期退職優遇制度により退職する場合には、特別の割増金を支給する企業が多くみられます。
■ 制度適用者の範囲
制度の対象となるのは、全ての社員ではありません。年齢に関しては、40歳を上回る者とするのがほとんどです。また、年齢に加えて勤続年数の条件を加える企業もあります。その場合、勤続年数15年以上とか20年以上とする企業が多くみうけられます。