契約更新と派遣社員による契約解除_まつろむ流派遣のすすめ

契約更新と派遣社員による契約解除

派遣社員として働くということの最大の特徴が、契約期間に限りがあることです。

「３年ルール」という言葉を聞いたことがある方もいると思います。

これは、同一の派遣先企業で３年を超えて働くことはできないという決まりです。

では逆に言えば、一度派遣先が決定してしまえば３年間は続けて働くことができるのかと言えば、必ずしもそうとは限りません。

派遣の平均的な契約期間は３か月から６か月となっており、その契約期間が満了するタイミングで、更新をするのか、それとも更新をせず終了するのかということをその都度決めていきます。

自動更新は法律で禁じられています。

登録型労働者派遣の場合、派遣先が決まった時点で、派遣会社と派遣社員との間で派遣契約と雇用契約が結ばれます。

派遣契約と雇用契約の期間は、同じ期間に設定されます。

更新も同じ期間で設定されます。

契約期間終了の時期が近付いて来ましたら、派遣会社が派遣先の企業に契約更新の希望の有無を確認します。

派遣先が更新を希望する場合は、契約期間終了の３０日前までに、派遣社員へ契約を更新するかどうかの確認が入ります。

そして、派遣社員と派遣先会社の双方の合意のもと、契約の更新を行います。

もし派遣先が更新を希望しない場合は、こちらも３０日前までに、更新がなく派遣契約が終了することが伝えられます。

派遣契約が終了したら、同じ派遣会社で次の派遣先を紹介してもらうのが一番です。

しかしトラブルや派遣会社の都合で次の派遣先をなかなかすぐに紹介してもらえないというケースも少なくありません。

そのような場合に備え、派遣会社は２～３社に登録しておくことをお勧めします。

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契約期間中に派遣先企業の都合で契約を中途解除することは、派遣労働者を保護するために原則として認められていません。

では派遣社員の方に、契約期間の途中で退職したい事情が出てきたときはどうしたらいいでしょうか。

自分や家族が病気になってしまったり、引っ越しや介護といった家庭の事情などにより、契約期間の途中ではあるけれどもこれ以上派遣先で働き続けるのが難しくなることがあります。

またその他にも、派遣先の職場でパワハラやセクハラを受けていて辞めたいといったケースもあります。

そういった場合は、まず派遣会社の営業担当者に相談しましょう。

派遣先企業での就業を続けることが困難なやむを得ない事情があると認められた場合、派遣会社の担当者が契約終了の手続きを行ってくれます。

トラブル回避のため、派遣会社から許可が出るまでは、派遣先会社に退職の旨を伝えないでください。

また、派遣社員として働きながら並行して、正社員への転職活動を行っており、正社員としての内定をもらったので辞めたい、というのは派遣先にも派遣元にも迷惑がかかります。

自分の派遣期間を確認し、３か月なら３か月、６か月なら６か月の契約更新のタイミングで転職できるように、転職活動のスケジュールを調整しましょう。