内定が出たら_転職ナビ

会社の辞め方(退職の準備)

転職先の会社から内定通知が来たら、退職のためにすべきことをまとめました。

 


家族への報告

まず最初にすべきことは、ご家族への報告です。
ご家族はあなたの転職活動を見守る中で、心配な気持ちを抱いていたことと思います。
志望していた会社から無事に内定をもらったことをご家族に報告しましょう。

私も実際に13年間勤めた会社を退職したいと考えたとき、まずは妻に相談しました。
やはり共に暮らす家族ですから、私の転職によって妻や子供たちの生活や環境にも変化が生じるからです。
そして転職活動を進めていく中で、志望会社に応募する際にもどのような会社なのか、詳しく説明をしました。
無事に内定を頂いて一番に妻に報告をし、この内定を承諾することについて妻も賛同してくれました。
内定を承諾することについて、家族に最終確認を取るのはとても大切なことです。

 

上司に退職の意思を伝える

ご家族の同意が得られたら、いよいよ上司に退職の意思を伝えます。
引継ぎなども考慮すると、退職の意思は退職希望日の1か月~2か月前に伝えるのがベストです。
必ず直属の上司に対し、忙しい時間帯は避け、丁寧な姿勢で退職の意思を伝えてください。
ここで重要なポイントは、「退職理由と転職先を話さない」ことです。

上司に退職したい旨を伝えると、ほとんどの場合、「どうして辞めたいの?」と聞かれます。
ここで「人間関係が辛いので」とか、「給料が上がらないので」などと本当の理由を話してしまうと、待遇の改善などを持ち出して引き留められてしまいます。
あくまで「一身上の都合」で貫き通してください。

また、「転職先はもう決まっているの?」と聞かれると思います。
転職先の会社名を伝えるのは避け、「まだ決まっていないので、正式に決まりましたらお伝えさせていただきます」とか、「○○系の会社を候補に転職活動しています」と業種だけ伝えるという方法もあります。

お世話になった上司に対して退職の意思を伝えるのは、気が重いことと思います。
引き留められることも覚悟しておきましょう。
引き留められた時の対応を事前に準備しておき、心して臨みましょう。

上司から引き留められたとき、少しでも思い留まる様子を見せてしまうと、上司は「引き留められる可能性がありそうだ」と考え、さらに強く引き留めてきます。
退職日がなかなか確定しない、引継ぎがうまく進まない等の支障が出てくる可能性もありますので、ここはきっぱりと断りましょう。


ただし、円満に退職するためには引き留めに対して丁寧に対応する必要があります。
今の会社がブラック企業であったり、上司と馬が合わなかったという場合であっても、お世話になった感謝の気持ちを伝えることを忘れないようにしましょう。

そのうえで、自分なりに考えて出した結論であること、退職の意思が変わらないことを柔らかい言葉や態度で伝えてください。

 

退職理由は会社に言う必要はありますか?


退職届を提出する

退職の意思表示は口頭でも成立しますが、後々のトラブルを避けるためにも書面にして「退職届」または「退職願」として提出することをお勧めします。
作成する際は、手書きでもパソコンでもどちらでも構いません。
記入日、退職日、社長名、自分の正式な所属名、名前を記入してください。
退職理由欄は「一身上の都合」と書き、署名、捺印をします。
手書きの場合は念のためコピーを一部とっておき、自分の控えとしておくと安心です。
書面が用意できましたら、直属の上司に手渡しで渡しましょう。
くれぐれも、離席中の上司のデスクに置いておく、などということはしないでください。

退職願と退職届の違いについてはこちらをご参照ください→退職願と退職届

 

退職が受け入れられない場合は

退職の意思表示をしても退職が受け入れられないようなブラック企業の場合は、退職代行をしてくれる弁護士に依頼するという手もあります。

通常の方法で退職できないような会社であれば、すぐに辞めるのが自分のためでもあります。

弁護士に間に入ってもらうことで、会社と交渉することの精神的な負担を減らすことができます。

旭合同法律事務所の退職代行について

引継ぎ資料を作る

上司に退職届を提出した後は、引継ぎの準備をします。

通常の仕事と並行して引継ぎ資料を作成するのは大変ですが、退職する場合に避けて通ることはできません。

あなたがいなくても滞りなく業務が進むように、必要なことを漏れなくまとめましょう。

引継ぎの資料を作る際には、社外の人や新人さんが見ても分かるように、ということを心がけましょう。

業務の目的と全体の流れ、資料の保管場所、トラブル発生時の対処方法などをまとめていきます。

締め切りがあるものは締め切り、仕事の優先度なども、後任者のために記載しておきましょう。

要点を箇条書きでまとめたり、表や図を適度に使って、冗長にならずに分かりやすい引き継ぎ書を作っていきましょう。

もう辞めてしまう会社ではありますが、「前任者は丁寧で仕事のできる人だったのだな」とあなたの評価が上がるような引継ぎを目指しましょう。

 

退職の心が揺れたときは

退職の意思表示をして引き継ぎの資料を作成した後でも、次の転職先のことを考えて不安になると、心が揺れることがあります。

新しい会社に行くのは、誰でも不安です。

その時は、なぜ今の会社を辞めたいと思ったかをもう一度振り返ってみてください。

人間関係であったり、残業や休日出勤であったり、仕事の内容が自分に合っていない等、退職したいと思った理由を振り返りましょう。
振り返ってみて、やっぱり辞めたいと思う自分がいるのでしたら、退職の道を進んでいきましょう。

また、このまま今の会社に残ったとして、一年後の自分がどうなっているか想像してみてください。

もしも今の会社での明るい未来が想像できないのであれば、やはり退職の道を進んでいきましょう。

転職は、人生において大きなターニングポイントです。

次の仕事の職場が自分に合っていると信じ、心機一転、新しい会社で頑張っていきましょう。

 

最後に

退職する会社といえども、今の会社で働いてきた中で得た仕事のスキルや同僚との人間関係は、今後も活きてくることがあります。
特に今後営業の仕事をすることになった場合は、人間関係はとても大事なものです。
転職先の会社で前職の方とのつながりが出てくるかもしれません。

しっかりと仕事の引継ぎをし、お世話になった方や周りの同僚たちに感謝と挨拶を忘れないようにしましょう。

それが済んだら、今度は転職先の会社のことを考えていきましょう。

新しい会社での仕事や人間関係がうまくいきますように。

文責 社会保険労務士 松井 宝史 2023.01.26

 

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