転職先の会社から内定通知が来たらすべきことをまとめました。
強い意志で退職を進めていきましょう。
応募先の会社から内定を頂くことができたら、現在の会社を退職するまでのスケジュールを立てましょう。
転職先に入社する日をゴールとし、それまでにやるべきことを計画的に進めていきましょう。
まず最初にすべきことは、上司への退職の意思表示です。
現在の会社における遺留工作があることを心しておきましょう。
退職願を出せば上司から、「なぜ辞めたいのか?」を聞かれるでしょう。
薄給を理由に挙げれば「給与を上げるから辞めないでほしい」と言われ、人間関係を理由に挙げれば「部署を異動して仕事を続けてくれないか」 と言われるでしょう。
あなたが優秀な人材であればあるほど、直属の上司や同僚は何とかしてあなたに残ってもらおうと、必死で引き留めます。
また、家族に転職について説明をすることも、あなたがやるべきこととして欠かせない重要なことです。
私は13年間勤めた会社を退職するとき、まず妻に「退職の話」をして家族としての「意思の確認」をしました。
転職先の会社の話もして、了解を得ておきました。
妻は「人生1回だから転職のことはあなたに任せます」と言ってくれました。
あなたの転職によって家族の生活もがらっと変わるかもしれません。
家族にしっかりと説明をして、同意を得ておきましょう。
退職願を提出する日を決めたら、その日に必ず実行してください。
「今日は上司が忙しそうで渡せなかった」「機嫌が悪そうで渡せなかった」というようでは、いつまでたっても渡せません。
新しい会社の入社日を後ろ倒しにすることはできませんから、ここは強い決意をもって提出しましょう。
退職を申し出る場面において、上司はあなたの一枚も二枚も上手だと思っておいてください。
あなたにとっては退職は初めての経験でも、上司は今までに何度か部下が退職した経験をしている可能性が高いです。
「絶対にこの会社を辞める」という強い気持ちをもって退職の意思表示をしましょう。
そうでないと上司は「今の部署に不満があるなら話を聞くよ。」「こんなにいい会社は他にない。辞めたら絶対に後悔するよ。」などと言い、なんとかしてあなたを引き留めようと、退職の申し出をうやむやにしてしまうかもしれません。
あなたが今の会社にとって役に立つ人材であればあるほど、上司はあの手この手を使って引き留めてきます。
上司には「本日30分だけお時間をいただけませんか?お話したいことがあります。」と、転職先の内定をもらった翌日の朝一番に声を掛けてください。
「今日は忙しいから明日にしてくれ」と言われた場合は、「5分でもいいのでお時間をください。」と粘ってください。
ここが肝心なところです。
もし「5分も時間が取れない」と言われたら、その場で「退職願」を上司に手渡してください。
退職願を上司に渡した時点で、退職の意思表示をしたことになります。
会社によっては、就業規則で「自己都合退職」の場合は、30日前に申し出ることとなっている場合があります。
一刻も早く意思表示をして前に進みましょう。
私の場合は、口頭で「退職の意思表示」をしました。
その際には、退職日もはっきりと「12月31日」と伝えました。
40人ほどいる職場の責任者をしていましたので、上司は引き留めてきました。
そしてその上の上司が、海外出張しているので帰ってくるまで保留にするといわれましたが、翌日、退職願を書面にして提出しました。
退職の意思表示を口頭で行った場合は、単なる相談であった、と受け止められてしまう恐れがあります。
その場合、退職の意思表示の日付が曖昧になることがあるので、退職願を書面で用意しておくことが必要です。
上司によっては、退職願を「預かっておく」などと言ってうやむやにすることもあるので、退職願は複数用意するのが一番です。
直属の上司がうやむやにした場合に備えて、会社の総務担当者にも、退職願を提出することをお勧めします。
退職願には、記入日、退職日を記入してください。
退職願のあて名は、社長名、自分の正式な所属名、名前を記入してください。
退職理由欄は「一身上の都合」と書き、署名、捺印をします。
あなたが今の会社で重要な戦力になっているのであれば、円満退職などあり得ないことです。
会社は必死になって引き留めてくるはずです。
退職は迷惑のかかるものだ、ということを認識して、自分の腹をくくって臨むことが大事です。
上司が時間を取って話を聞いてくれることになったら、退職の意思表示をし、〇月〇日付をもって退職をさせてください、と言うと同時に退職願を上司に手渡してください。
すると上司は退職したい理由について聞いてくると思いますが、あくまでも「一身上の理由」で貫いてください。
退職に至った理由を話し出すと、上司は引き留め工作をしてきます。
職場に不満があるなら、配置転換をするとか、給料などの待遇面に不満があるのならば、次回の昇給や賞与で考慮するとか、必死になって慰留してきます。
また、次の仕事は何かと尋ねられたら、退職が正式に決まるまで、具体的な会社名や仕事内容は伝えないでください。
慰留の説得材料とされる可能性があります。
そのことを断る理由としましては、「入社が正式に決まるまでは、口外することを禁じられていて、口外して内定が取り消されてしまうと困ります」とお話ししてください。
退職のお話をしても退職が受け入れられないようなブラック企業の場合は、退職代行をしてくれる弁護士に依頼するという手もあります。
通常の方法で退職できないような会社であれば、すぐに辞めるのが自分のためでもあります。
パワハラなんて無くなれ!
その場合は、提携している法律事務所の弁護士をご紹介いたします。
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社会保険労務士法人愛知労務 社会保険労務士 松井 宝史 mail:maturom@mtj.biglobe.ne.jp