内定が出たら_転職ナビ

会社の辞め方(退職の準備)

転職先の会社から内定通知が来たら、退職のためにすべきことをまとめました。

強い意志で退職の準備を進めていきましょう。


家族への説明

まず最初にすべきことは、家族に転職について説明をすることです。

私は13年間勤めた会社を退職するとき、まず妻に「退職の話」をして家族としての「意思の確認」をしました。

その前に、転職先の会社に応募する時にも妻に話をしました。

転職先の会社の話もして、了解を得ておきました。

妻は「人生は一度きりだから転職のことはあなたに任せます」と言ってくれました。

独身時代に3回転職しましたが、結婚してからは初めての転職でした。

あなたの転職によって家族の生活もがらっと変わるかもしれません。

転職によって給料や勤務体系が変わる場合、家族の理解が必要になってきます。

家族にしっかりと説明をして、同意を得ておきましょう。

私の場合は、事務職から営業職の転職でしたので、給料が不安定になることと勤務時間が不規則になることを話しました。

家族も同意してくれたら、いよいよ会社の上司に退職の話をすることになります。

上司に退職の意思を伝える

いよいよ上司に退職の意思を伝えるのですが、まずは直属の上司に「今ちょっとよろしいですか?」と声をかけ、周りに人のいない個室などに呼び出します。
上司が忙しそうであれば、「ご相談したいことがあるので、本日10分ほどお時間をいただけませんか。」と約束を取り付けましょう。
忙しいタイミングで声をかけるのは避け、昼休みや就業後の時間を利用しましょう。

上司を個室に呼び出したら、「お時間を取っていただきありがとうございます。突然で申し訳ないのですが、一身上の都合により会社を辞めさせていただきたいと思っております。」と伝えましょう。

退職理由を尋ねられたら、実際がどんな理由であったとしても「一身上の都合」で貫き通しましょう。
ここで薄給、残業、人間関係などの会社への不満を言ってしまえば、引き止めの材料として使われるだけです。

また、「転職先はもう決まっているの?」と聞かれると思います。
転職先の会社名を伝えるのは避け、「まだ決まっていないので、正式に決まりましたらお伝えさせていただきます」とか、「○○系の会社を候補に転職活動しています」と業種だけ伝えるという方法もあります。
「転職先の会社から社名を出さないようにと言われています」でも構いません。

退職の意思を伝えるときは、「会社を辞めようかと思っているんですが…」などとあいまいな言い方をしてしまうと、強烈な引き留めにあってしまいます。
しかし、意思が固いことを示そうと、「あなたが何と言おうと、絶対に辞めます!」など一方的な言い方をすると上司の心証が悪くなり、スムーズに退職できなくなってしまう可能性もあります。
ポイントとしては、「自分なりに考えて出した結論なので、退職の意思は変わりません。」と、固い意志を柔らかい言葉や態度で伝えることです。
また、例え今の会社がブラック企業であったり、上司と馬が合わなかった場合でも、お世話になった感謝の気持ちを伝えることを忘れないようにしましょう。

退職理由は会社に言う必要はありますか?


退職届を提出する

退職の意思表示は口頭でも成立しますが、後々のトラブルを避けるためにも書面にして「退職願」として提出しましょう。
退職願を作成する際は、手書きでもパソコンでもどちらでも構いません。
記入日、退職日、社長名、自分の正式な所属名、名前を記入してください。
退職理由欄は「一身上の都合」と書き、署名、捺印をします。
手書きの場合は念のためコピーを一部とっておき、自分の控えとしておくと安心です。
退職願が用意できましたら、直属の上司に手渡しで渡しましょう。
くれぐれも、離席中の上司のデスクに置いておく、などということはしないでください。

退職が受け入れられない場合は

退職の意思表示をしても退職が受け入れられないようなブラック企業の場合は、退職代行をしてくれる弁護士に依頼するという手もあります。

通常の方法で退職できないような会社であれば、すぐに辞めるのが自分のためでもあります。

弁護士に間に入ってもらうことで、会社と交渉することの精神的な負担を減らすことができます。

旭合同法律事務所の退職代行について

引継ぎ資料を作る

上司に退職届を提出した後は、引継ぎの準備をします。

通常の仕事と並行して引継ぎ資料を作成するのは大変ですが、退職する場合に避けて通ることはできません。

あなたがいなくても滞りなく業務が進むように、必要なことを漏れなくまとめましょう。

引継ぎの資料を作る際には、社外の人や新人さんが見ても分かるように、ということを心がけましょう。

業務の目的と全体の流れ、資料の保管場所、トラブル発生時の対処方法などをまとめていきます。

締め切りがあるものは締め切り、仕事の優先度なども、後任者のために記載しておきましょう。

要点を箇条書きでまとめたり、表や図を適度に使って、冗長にならずに分かりやすい引き継ぎ書を作っていきましょう。

もう辞めてしまう会社ではありますが、「前任者は丁寧で仕事のできる人だったのだな」とあなたの評価が上がるような引継ぎを目指しましょう。

 

退職の心が揺れたときは

退職の意思表示をして引き継ぎの資料を作成した後でも、次の転職先のことを考えて不安になると、心が揺れることがあります。

新しい会社に行くのは、誰でも不安です。

その時は、なぜ今の会社を辞めたいと思ったかをもう一度振り返ってみてください。

職場の人間関係に耐えられなくなったのでしょうか。

それとも仕事の内容が自分に合っていないと感じたからでしょうか。

理由を今一度思い返してみて、それでもやっぱり辞めたいと思う自分がいるのでしたら、退職の道を進んでください。

また、このまま今の会社に残ったとして、一年後の自分がどうなっているか想像してみてください。

もしも今の会社での明るい未来が想像できないのであれば、やはり退職の道を進んでいきましょう。

転職は、人生において大きなターニングポイントです。

次の仕事の職場が自分に合っていると信じ、心機一転、新しい会社で頑張っていきましょう。

 

最後に

退職する会社といえども、その会社で何年かは仕事をしてきました。

そこで得た仕事のスキルや同僚との人間関係は、今後も活きてくることがあります。

特に営業の仕事をすることになった場合は、人間関係はとても大事なものです。

転職先の会社で前職の方とのつながりが出てくるかもしれません。

しっかりと仕事の引継ぎをし、お世話になった方や周りの同僚たちに感謝と挨拶を忘れないようにしましょう。

それが済んだら、今度は転職先の会社のことを考えていきましょう。

新しい会社での仕事や人間関係がうまくいきますように。

文責 社会保険労務士 松井 宝史 2023.01.26

 

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