面接で大事なポイントのひとつは、第一印象を良くすることです。
もちろん、話の内容をきちんと準備して臨むことは当然必要です。
しかしもしあなたが面接官だったとして、清潔感のある服装に明るくハキハキとした話し方の人と、よれよれのスーツに小さくボソボソとした話し方の人とであれば、同じ内容を話していたとしてもそれぞれに抱く印象は変わってくるとは思いませんか。
第一印象が悪いと、どんなに優れたスキルや経験を持っていたとしても、その強みを効果的にアピールしきれないのです。
面接という場に合った服装をしていきましょう。
人の第一印象を研究したものでは、メラビアンの法則というものが有名です。
その法則によれば、第一印象は最初の数秒間で決まってしまいます。
また、第一印象を決めるのは視覚が55%、聴覚が38%、言語が7%ということなのです。
つまり、見た目(視覚情報)と話し方(聴覚情報)を整えることで、あなたが面接官に与える第一印象をぐんと良くすることができるのです。
それでは具体的にどのような点に気を付けるといいのか見ていきましょう。
きちっと身だしなみを整えて面接に臨みましょう。
服装は指定がなければスーツを着ていきましょう。
ネクタイが曲がっていないか、シャツにしわや汚れはないか、家を出る前にチェックしていきましょう。
私服を指定された場合であっても、Tシャツやジーンズといったラフすぎる服装はNGです。
いわゆるオフィスカジュアルと言われる服装で臨みましょう。
男性も女性もジャケットを着用すると好印象です。
髪型や、女性の場合はお化粧に関しても気を配りましょう。
最初と最後の挨拶はとても重要です。
特に最初の挨拶をする際は緊張していると思いますが、出来るだけ元気にハキハキと明るく挨拶をしましょう。
自分が話すときは、ぼそぼそと小さい声で話すのも、大声を張り上げて話すのも良くありません。
適切な大きさの声で、はっきりと、相手に聞き取りやすいことを意識して話す練習をしておきましょう。
また、緊張すると自然と早口になってしまいがちです。
少しゆっくりと一言一言をはっきり聞き取りやすく話せるように練習しましょう。
自分の話す様子をご家族に見てもらったり、スマートフォンで動画を撮影して見返すなどしてみましょう。
話し方だけでなく、話を聞く時の態度にも気を配りましょう。
面接担当の方がお話しされている時は、しっかりと相手の目を見て、適度にうなづいたり相槌をうち、相手の話をしっかり聞いている姿勢を見せましょう。
相槌は、「はいはい」と軽い調子ではいけません。
視線が定まらなかったり落ち着きがないと、話をちゃんと聞いていないと思われてしまいます。
「良い印象だった」の「良い」は、言い換えれば「一緒にうまくやっていけそうなイメージがわく」ということになります。
面接は緊張してしまうものですが、面接官に「この人と一緒に働きたい」と思ってもらえるのが一番です。
しっかりと抜かりなく準備をし、本番では自分の準備してきたことを信じて肩の力を抜いて臨めるといいですね。
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それでは、あなたが自信をもって面接に臨めるよう、準備を進めていきましょう。まずは自己紹介です。
自己紹介は面接のスタートなので、多くの人が一番緊張する場面です。
面接官が威圧的な態度だと緊張が増してしまい、自己紹介でつまずいてそのまま失敗してしまったと言う人も少なくありません。
自己紹介では、暗記してきた内容をすらすらとよどみなく話せるのが正解というわけではありません。
自己紹介は、面接の冒頭であなたという人の人柄を相手に知ってもらう時間です。
ですが、だからといって何も準備をせずに臨むのは間違っています。
面接という限られた時間で正確に相手に伝えるためには、入念に準備をして「何を伝えたいか」をきちんと覚えてから臨むのが当たり前です。
特に自己紹介は、あらかじめ話をまとめておくのが前提なので、準備して覚えてきたことを話すことは間違っていません。
ここで大事なのが、覚えてきた頭の中にある文章をすらすらと読み上げるのではなく、相手に理解してもらいたいという気持ちを込めて話すことです。
この時間で相手は最初に何を聞きたがっているのか、これだけは伝えておきたいというものは何か、よく考えて整理し、簡潔にわかりやすく話せるように準備しておきましょう。
自己紹介がうまくいかなかったことで不合格になることはありません。
心の余裕を持って臨みましょう。
自己紹介では長々と話すことは控え、伝えたい要点を簡潔に伝えましょう。
つい自己PRをしたくなってしまいますが、ぐっとこらえて詳細は話さず、後でじっくり聞いてほしい話の結論だけ要約して伝えていきます。
どんなに長くても3分以内に納めましょう。
まずはあなたの氏名と挨拶、面接の担当者の方に向けてのお礼を最初に述べましょう。
「本日はお時間を取っていただきありがとうございます。よろしくお願いいたします。」といった簡単なもので構いません。
次に自分のキャリアの要約です。
今の会社での仕事内容、役割、そこで得たスキル等を簡潔に伝えます。
その後はこの会社を志望する理由や入社意欲を話します。
これも詳しくは後で質問があると思いますので、自己紹介の場では簡潔で構いません。
そして最後に「よろしくお願いいたします」と締めるといいでしょう。
自己紹介の時間は、特に指定がない限りは3分以内を目安に考えましょう。
短い時間ですから、長々と話すのではなく伝えたいことを簡潔に、を心がけましょう。
転職の面接では、今までに経験してきた仕事の内容やスキル等について質問があります。
いわゆるキャリアの確認です。
職務経歴書に記した内容と矛盾することがないよう、面接の前にしっかりと確認しておきましょう。
あなたの今までのキャリアを面接という短い時間で相手にわかりやすく伝えるコツは、具体的なエピソードを話すことです。
あなたが今まで仕事をしてきた中で、達成感を感じられた場面、やりがいを感じられた場面、評価された場面などを思い返してみてください。
ノートを一冊用意し、まずは今年の仕事内容を振り返ります。
次に昨年の仕事内容を振り返り、それを入社当初までさかのぼって続けていきましょう。
自分で思い出しながら手を動かして書くことで、あなたの仕事上の成功体験や様々なエピソードが掘り起こされていきます。
次に今回応募する会社の仕事内容から、あなたが新しい職場で求められているスキルを再度確認します。
そしてノートの内容と照らし合わせ、面接の担当者の方に、あなたがこの会社で役に立つとアピールできるエピソードをピックアップしていってください。
成功した経験だけでなく、失敗した経験について質問されるというケースもあります。
その場合はただ失敗したエピソードを話すだけでなく、そこからどのような学びを得たのかを話すようにしてください。
面接の担当者の方は、あなたが失敗から学んで成長できる人間なのかどうかを確認したがっています。
ここで「失敗した経験はありません」と答えてしまうと、自信過剰な人だとか、問題に気付けない注意力不足の人だと思われてしまうかもしれません。
仕事をしていくうえで、どんな小さな失敗もしたことがないという人はいないと思います。
入社当初など、まだ仕事に慣れていなかったころのことを思い出し、失敗エピソードも発掘しておきましょう。
話し方や面接官の質問にどのように答えるかも採用に関係してきます。
面接の場で硬くならないようにしましょう。
少し上がってしまったと思ったら、一呼吸おいて話を続けていきましょう。