4.賞与のしくみ
人事賃金制度の豆知識
賞与の意義と役割
■ 賞与の歴史的発展
賞与の支給額を長期的にみますと、かなり高まってきています。
その理由は、基本給の引き上げは退職金や残業手当の算定基礎賃金の引き上げにつながること、また社会保険料雇主負担につながること、そして賞与は企業業績次第では削減可能であることなどから、企業は基本給の引き上げよりも賞与の増加を好んだ、ということがあります。
■ 賞与制度の再評価
賞与の支給率が長期的にたかまってきましたので、年収に占める賞与額の割合は3割程度とかなり高くなりました。
賞与の割合が高まることは、企業経営の観点からは好ましいことでしょう。賞与は、いわば弾力的な賃金であり、それだけ企業経営を安定させるものであるといえましょう。