ウォーキングで一番難しいのは「続けること」です。
健康のためにウォーキングを始めたが続かなかったという人たちの中で、最も多いのが「時間がとれなくなった」という理由です。
急な予定が入ってしまったり、何日も雨が続くこともあります。
頑張って時間を作って歩いても、歩数がまだ足りないという日もあると思います。
そんな時は、日常生活の中で積極的に体を動かすようにしてみましょう。
日常生活の中で体を動かすことを生活活動といいます。
私たちは誰しも、じっと座っているだけで一日を過ごすことはできません。
普段、何気なくしている生活の中に、体を動かすチャンスはたくさんあるのです。
日常生活の中のちょっとした「空き時間」を見つけて活用しましょう。
レンジのチン待ち、テレビのCMタイム、といった時間にその場で足踏みをしてみましょう。
腹筋に力を入れ、腕を大きく振って足をしっかりと引き上げると、たった数分でも良い運動になります。
歯磨きをしている間にかかとを上げ下げしたり、料理中の包丁などを使っていない安全なタイミングでつま先立ちをするのもおすすめです。
そんな些細な事をしたってどうにもならない、と思うかもしれませんが、毎日の積み重ねというのは馬鹿にできないものです。
家の大掃除をするというのも良い手です。
体を動かすことができ、家もきれいになり一石二鳥です。
家中に丁寧に掃除機をかけたり、布団を干したり床を磨いたりと、やることは尽きないと思います。
特に窓ふきやお風呂掃除は体を大きく動かし、立ったりしゃがんだりするため、運動量が多い家事のひとつとしてお勧めです。
家事はご家族にお任せという方も、休日にはぜひ家事をやってみてください。
主婦の方はいつもこんなにこまめに体を動かしているのか、と驚くかもしれませんよ。
一つ一つの家事を丁寧に、姿勢を良くして腹筋に力を込めてやってみましょう。
通勤や通学をしている人にとっては、毎日の通勤、通学が体を動かすチャンスです。
自宅から駅までの道のりも、いつもより10分でも5分でもいいので早く家を出て少し遠回りしてみましょう。
いつもと違う道を通るのは新鮮な気持ちになりますし、新しいお店などの発見もあるかもしれません。
駅に着いたら、エレベーターやエスカレーターを使う代わりに階段を使いましょう。
電車の発車時刻までに余裕があれば、階段に近い車両に乗るのをやめ、一番端の車両まで歩いて行って乗り込みましょう。
駅のホームを歩くときは電車から離れ、安全に気を付けましょう。
仕事がデスクワークだという方は、電車の中では座らずに立ってみましょう。
揺れる電車の中で立つことは、体幹を鍛えるチャンスです。
背筋を伸ばして下腹部に力を入れ、踏ん張って揺れに耐えることで体幹が鍛えられます。
急な揺れに備えるため、手すりやつり革に軽く触れておき、いざとなったらすぐ掴めるようにしておきましょう。
また、仕事帰りに電車を降りたら、あえて自宅から遠い改札口から出てみてはいかがでしょうか。
例えば北口が自宅の最寄りの改札口であれば、あえて南口から出てみるのです。
自宅まで遠回りにはなってしまいますが、無理なく自然と歩数が増やせる方法です。
普段使っている最寄りの改札口とは違ったお店の発見などもあり、楽しく歩けるかもしれません。
在宅勤務の方は、お昼休みを有効活用してみるのはいかがでしょう。
近所のスーパーに買い物に行ったり、郵便ポストや銀行ATMへの用事を済ませるだけでも運動になります。
昼食の時間も考えるとあまり時間はないかもしれませんが、一度外に出ることでリフレッシュにもなり、午後からの仕事に集中できます。
在宅勤務の方は通勤時間がゼロですから、朝の仕事前の時間、夜の仕事後の時間も上手に活用しましょう。
朝の仕事前に30分でもウォーキングをすると、頭と気持ちがすっきりとして仕事に集中できます。
時間が取れない場合は、ベランダや庭に出て朝日を浴びながら軽く体操をするのもおすすめです。
朝日を浴びると、いわゆる幸せホルモンといわれるセロトニンが分泌され、気持ちが安定する、ストレスが減る、夜の安眠につながるなどの効果が期待できます。
また、夜の仕事後にウォーキングをすると、座りっぱなしの仕事で凝り固まった体がほぐれて血行が良くなり、肩こり予防などにも役立ちます。
家を出て歩くのが億劫だな、と感じたときにはご家族に「何か買って来てほしいものはない?」「駅方面に行くけど何か用事を済ませてこようか?」と聞いてしまいましょう。
すると「コンビニであれを買ってきて」とか「駅のATMでお金を下ろしてきてほしいの」などと、出かける理由ができると思います。
あなたにとっては歩数を増やすチャンスでもあり、ご家族からも感謝され、一石二鳥です。
新型コロナウイルスにより在宅勤務の方が増え、運動不足が健康に与える影響が問題となっています。
肥満や筋肉量の低下のみならず、メンタルヘルスへの影響も指摘されています。
体を動かすということは、体の健康だけでなく心の健康にとっても良いことなのです。
健康診断で問題を指摘されていないから大丈夫と、いつまでも運動不足のままではいけません。
心と体、両方の健康のために、積極的に体を動かしていきましょう。
今、パソコンやスマホでこの文章を読んでくださっている方、今すぐできる運動をやってみましょう。
ご自宅であればその場で足踏みをしてみる、軽く体操をしてみる、外出先であれば腹筋に力を入れてみる、背伸びをしてみるなど、今すぐやれることは必ずあると思います。
その積み重ねがあなたの健康寿命を伸ばしてくれます。
できる範囲でかまいませんから、小さなことからコツコツと、今日から始めてみましょう。
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