広汎性発達障害で障害基礎年金2級に認定
文責 社会保険労務士 松井 宝史 2024.07.02
当事務所で申請した障害年金事例
いままでの25年間の障害年金申請事例を解説してみます。
皆様が実際に申請する時に参考にしていただければ幸いです。
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申請事例6:広汎性発達障害で障害基礎年金2級に認定
ホームページからのお問合せがあった方が障害基礎年金2級に認定された事例です。
障害基礎年金、障害厚生年金の取得ができるか相談フォームでお問合せがありました。
精神障害者保健福祉手帳の2級を持っていて、発達障害と診断されたのは、14歳ごろということでした。
高校、大学と進学し、社会人になって会社で働いていて、どうも職場での人間関係がうまくいかず、精神的に病んでしまい、病院を受診したところ「適応障害」と診断されたそうです。
それまでは、本人は発達障害であることは知らず、初めてそこでご家族に「発達障害」であることを告げられたそうです。
現在は、会社勤務をしていますが、障害者雇用なので、将来的に不安があるので、障害年金を申請したいということでした。
初めてメンタルクリニックを受診したのは、高校生の時でした。
その後、セカンドオピニオンということで3つのクリニックを受診しましたが、初診のメンタルクリニックは、月に1回のペースで通っていました。
会社も転職を何社も繰り返したが、最近は「発達障害」であることを受け入れて、障害者雇用で仕事をしていました。
ご本人に、現在日常生活で困っている点をメモ用紙に書き出してもらいました。
その後、愛知労務の方で「聞き取りメモ」に従って、日常生活状況の7つの項目について一人で何ができて、何ができないかを書き出してもらいました。
診断書などを見させてもらあうと、ASD(自閉スペクトラム症)の症状とADHD(多動性注意欠陥障害)の症状が混ざり合っているようでした。
食事については、食べる量や食べる物に強いこだわりがあり、過食してしまうこともあるそうです。
自分のルーティーンを崩したくないので、入浴などもこだわりがありました。
他人とのコミュニケーションも特別に苦手ということでした。
現在通っているメンタルクリニックの主治医の先生に診断書を書いてもらいました。
主治医の先生には、現在どんなことで困っているかを書面にして本人から手渡してもらいました。
日常生活状況は、「助言や指導があればできる」に全てレ点が付いていました。
日常生活能力の程度は、(4)にレ点が付いていました。
診断名は、広汎性発達障害となっていました。
初診日が20歳前なので、本人は現在働いているので、障害等級が2級の受給者の所得による支給制限を気にしていました。
現在の年収をお聞きし、扶養親族が2名いるということで計算したところ、所得制限にかからないということを聞き安心されました。
最終的に、障害基礎年金2級が認定されました。
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