HbA1c(ヘモグロビンエーワンシ)の数値
文責 社会保険労務士 松井 宝史 2025.01.13
人工透析の障害による障害の程度は、次により認定します
認定基準
豊川・豊橋地区で相談を実施しています。
どうぞ、どんな些細なことでも結構ですのでご相談ください。
糖尿病の障害は、特に初診証明をとることが重要です。
HbA1cとは
空腹時の血糖値が110mg/dl以下、かつ食後の血糖値が140mg/dl以下の場合は、正常値とされています。
糖尿病でなくても、食後の血糖値は変動し、140mg/dlまで上昇します。
糖尿病は、空腹時の血糖値が126mg/dl以上、または食後の血糖値が200mg/dl以上とされています。
☆HbA1cとは
医療従事者が重視するのは、HbA1c(ヘモグロビンエーワンシ)という値です。
HbA1cは、検査の時点の約1か月前から現在までの血糖値の平均値を表します。
糖尿病の診断の基準としてHbA1cが使われています。
具体的には、HbA1cが6.5%以上だと糖尿病、6.0%以下だと正常、6.1%~6.4%が境界型とされています。
☆糖尿病の1型と2型
糖尿病は、いくつかの病型に分類されます。
1型と2型、さらに妊娠糖尿病、その他の特殊な糖尿病(特定の遺伝子異常や膵臓切除後など)があります。
2型糖尿病は、インスリン抵抗性とインスリン分泌不全を併せ持つタイプです。
糖尿病の大多数を占めます。
糖尿病と診断された場合、1型と言われなければ、この2型となります。
1型糖尿病は、インスリン分泌不全単独の原因で発症します。
しかもインスリン分泌機能が著しく低下しているので、インスリン製剤による治療が必要となります。
2型と異なり、生活習慣は発症に影響しません。
ウイルスや自己免疫などが原因とされています。
2型よりも遺伝的な影響は少ないとされています。
☆糖尿病の合併症の中の糖尿病性腎症は、進行度によって病期が5つに分類されます。
障害年金申請においても大事な指標となります。
第1期・・・腎臓の働きも正常で検尿でも異常が見られません。
第2期・・・わずかに尿にタンパクが出てくる時期です。
第3期・・・尿のタンパクがはっきりと検出される時期です。
(障害年金の申請の準備をしてもいい時期です。)
第4期・・・腎臓の働きの低下が血液検査ではっきりとあらわれてくる時期です。
(障害年金の申請を始める時期です。)
第5期・・・透析などをしないと生命の維持が難しい時期です。
人工透析を始めて、3か月経過した時点で障害年金の申請ができます。等級として2級以上となります。
☆アルブミン
タンパク質の主成分であるアルブミンが尿中に30mg/gCr以上検出(微量アルブミン尿)された場合、早期の糖尿病性腎症と診断されます。
第1期・・・正常基準値以下のアルブミン尿の場合(検尿異常なし)
第2期・・・微量のアルブミン尿が検出される
第3期・・・タンパク尿
第4期・・・腎機能低下の始まり
第5期・・・透析が必要となる
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