現在40代の男性です。
この度、地方在住の両親の介護をすることになりました。
現在の勤め先は東京にあり、実家から通勤するのは厳しい距離です。
両親を東京の介護施設に入居させることも考えてもみましたが、私が地元で転職先を探すのがベストという結論に至りました。
現在は転職サイトやハローワーク求人、indeedで求人を探していますが、人脈を使う方法もあると聞きました。
具体的には、どのように進めればいいでしょうか?
40代の転職は厳しい、ということをまずは頭に入れておきましょう。
20代、30代に比べると求人数も少ないですし、年齢制限を設けていない求人であっても、企業側はより若い人材を採用する傾向にあります。
若い方であれば、初任給を低く設定できるからです。
その点、人脈ルートを活用しての転職は、あなたの人間性を少なからず知っている人からの紹介ということで、企業側の採用のハードルが下がります。
私の考えでは、若い世代よりも40代、50代の方にこそ人脈ルートをうまく活用して頂きたいのです。
まずは地元のご友人に連絡を取り、両親の介護により地元で転職先を探していることをお話しし、相談してみましょう。
名刺やスマホの電話帳、SNSでつながっている友人に連絡を取り、地元に戻るたびに直接会いに行ってみてください。
毎年やり取りしている年賀状なども見返してみて、連絡の取れそうな人には声を掛けてみてください。
直接会うことによってお互いに情報交換ができますし、同級生などであれば、同じく両親の介護が必要な状況にある方からアドバイスがもらえるかもしれません。
会う人によっては、あなたが考えもつかなかった業界への転職の可能性を教えてくれたり、あるいは知り合いを経由して、友人の友人まで広く人的ネットワークを張り巡らすことができます。
友人に紹介してもらった仕事ということで、内容が少し気に入らなくても断りにくいということもありますが、だからといって敬遠するのはもったいないほど優れた転職のツールだと思います。
また、東京から地方への転職ということなので、現在よりも年収はダウンすることを覚悟しておきましょう。
友人に紹介をお願いしておいて、「あれはやだ」「これはやだ」ばかりでは、次第に紹介してもらえなくなってしまいます。
あなたの中で条件に優先順位をつけ、絶対に譲れない条件以外は譲歩する必要が出てくるかもしれません。
介護休業制度が法律で定められています。
今回の場合は、ご両親の介護のために介護休業を取ることができます。
介護休業を取っている間、雇用保険から最大93日分給付があります。
ご両親の介護ということですと、介護認定の立ち合いや介護施設の入居の手続き、手伝いなどの度に地元に戻る必要が出てきますよね。
そのような時にこの制度を活用していきましょう。
地元に戻ったときは介護の用事を済ませつつ、人脈ルートを使って転職活動も進めていきましょう。
私も27歳に転職した時に、人脈ルートを使いました。
当時私は食品のルート営業をしていましたが、事務職の求人があるということを知人から聞き、応募先の会社に面接に行って採用となりました。
その知人は、公共職業安定所の職員の方でした。
あなたの場合、しばらく地元から離れていたので、地元のことは分からない点も多いと思います。
そのため、あなたよりも地元の現状に詳しいであろう友人や知人に相談をして、転職活動を進めていくというのはとても良い方法だと思います。
人脈を活用しての転職は、あなたの人間性を少なからず知ってもらえていることが大きなアドバンテージです。
あなたのスキルや強みを活かせる会社とのご縁がありますようお祈りしています。